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Polygon AggLayer

〜相変わらずPolygonはマーケティングが上手い〜
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TaniguchiAkira

AggLayerってなに?

引用:https://polygon.technology/blog/aggregated-blockchains-a-new-thesis?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_content=agglayer-teaser-blog
引用:https://polygon.technology/blog/aggregated-blockchains-a-new-thesis?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_content=agglayer-teaser-blog
Monolithic、Modularに続くAggregatedと呼ばれる概念で、Monolithic、Modularの両方の利点を統合したもの。
L1、L2、様々なチェーンがAggLayerに接続することができ、まるで単一チェーンにアクセスしているかのような体験ができるらしい。
2月にv1がリリースされる予定とのこと。

なぜそれが必要なの?

引用:https://polygon.technology/blog/aggregated-blockchains-a-new-thesis?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_content=agglayer-teaser-blog
引用:https://polygon.technology/blog/aggregated-blockchains-a-new-thesis?utm_source=twitter&utm_medium=social&utm_content=agglayer-teaser-blog
分散性、スケーリングとセキュリティがトレードオフになるMonolithic、それをModularが解決しようとしたが、その代償として流動性やユーザの分断を招いてしまったという状況を解決するため。
Monolithic、Modular、それぞれの特徴は先日リリースしたモジュラーブロックチェーンのあれこれを参照してくださいな。
(それにしても早すぎないか、Modular自体まだ出たばっかぞ。薙ぎ払おうとして朽ちていく、巨神兵みたいにならなければいいが。)

AggLayerのメリットは?

  • 異なるブロックチェーン間の通信が(ユーザや開発者からみて)簡易になる
    • その結果、異なるチェーン間の資産移動が用意になり、流動性が高まる
      • アトミッククロスチェーントランザクションの実現
    • アプリケーションもそれを前提とするようになり、例えば流動性プールも共通化される。

どうやって実現しているの?

接続されたすべてのチェーンからzkプルーフを集めるらしい。
AggLayerの中央集権の誕生か?と思ったが、中央集権型にも分散型にも設計できるらしい。
引用:https://docs.polygon.technology/learn/agglayer/#chain-interface
引用:https://docs.polygon.technology/learn/agglayer/#chain-interface

プルーフの集約

  1. ユーザが任意のチェーンでトランザクションを発生させ、そのチェーンのシーケンサがそれを順に処理し、プローフを作成する
  1. チェーンの運営がプルーフをAggLayerに提出する。Ethereumに提出するわけではないところがポイント
  1. AggLayerがプルーフやその他関連情報をインデックス順に並べた二本木に配置する。各プルーフはツリーの末端に割り当てられる。
  1. AggLayerが提出されたプルーフをコミットする
  1. AggLayerが複数のノードを一つにまとめ、全体が正しいデータだと証明するために、再起的証明を生成する
  1. AggLayerがルートノードですべてのプルーフを統合した最終プルーフを生成する
  1. バッチが最終プルーフをEthereumに投稿する

楽観的な確認

証明を生成し、Ethreumへ証明を投稿し、それがコミットされるまで、一定のタイムラグが存在する。
そのまま運用すると、高速なクロスチェーンメッセージングが実現できない。
なので、AggLayerは楽観的な確認手法をとっている。
具体的には、例えばチェーンAからチェーンBにメッセージを投げる場合、
  1. チェーンAが関連情報をAggLayerに提出
  1. チェーンBがAggLayerから関連情報を取得、処理を行い、チェーンBは関連情報をAggLayerに提出
  1. AggLayerは双方からの関連情報をチェック
  1. チェーンA、もしくはチェーンBがプルーフを提出する。
もしプルーフが提出されたなかった場合、依存するトランザクションを各々のチェーンがロールバックする必要がある。

所感

チェーンそのもののプロキシをつくったイメージ(?)を今の所は持っている。
Celestiaみたいなお安いDAにデータを集約し、AggLayerに証明書を集め、最終的にEthreumにプルーフをコミットする流れか。
話は変わるが、相変わらずPolygonはマーケティングが上手い。Cosmosほど幅広い範囲に対応するイメージは持てないが、新たな競合になるのかなぁ(まさかり怖い)。
ざっと見た感じ、先日発表されたPolygon 2.0の方向性にAggLayerという名前の冠をつけ、よりワクワクさせにきたという雰囲気。
言ってることはその時とそんなに変わらないが、見せ方というか、魅せ方が上手い。
界隈が賑やかになるこのタイミングでこういうことができる組織は強い。

参考リンク

Aggregated Blockchains: A New Thesis
AggLayer v1 mainnet coming in February.
Aggregated Blockchains: A New Thesis
Aggregation layer - Polygon Knowledge Layer
Solving the scalability problem in blockchains means scaling access to shared state and liquidity across many chains. To do so requires a new approach to blockchain architecture, namely, aggregated blockchains. Polygon Labs researchers and engineers have designed a solution – the aggregation layer, or AggLayer – which will seamlessly connect any ZK-enabled L2 or L1 chain.
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