本記事について
- Web3プロジェクト、「EGGRYPTO」「EGGRYPTO X」 についてのリサーチ記事です。
- 2024年5月13日時点での情報を元にしています。最新情報ではない可能性があるのでご注意ください。
国産ブロックチェーンゲームとして長らく運営を続けている人気タイトル「エグリプト」の続編、
「エグリプトX」の情報がついに発表!🎉
特設HPとティザーPVが公開されましたね。めでたい。
EGGRYPTO(エグリプト) :無料で簡単に始められるブロックチェーンゲーム
EGGRYPTO(エグリプト)は、無料で簡単に始められる日本発のブロックチェーンゲームです。世界樹が司るファンタジーな世界で、生まれてくるモンスターを集めて、強化して最強のパーティーを結成しよう!
https://eggrypto.com/eggrypto-x
エグリプトへの個人的なイメージは
「クリプトにあまり親しみのないユーザーでも、気軽に楽しみはじめられるようなBCG」。
この点に関して、様々な面からきちんと取り組んでいるゲーム…という印象。
多くのブロックチェーンゲームって、クリプト知識0の人にプレイしてもらうハードルはかなり高いですよね。
いわゆる ”プレイ前に、絶対に知っておくべきこと” が多いから。
そういった障壁を、しかるべきタイミング(そのプレイヤーがゲームにハマって、自分から楽しく調べられる時!)まで、うまーく先送りしてる。エグリプトは。
なので、人にとても勧めやすいゲーム。
あと、キャラが可愛いんだ。
フラット寄りのデザインに求める可愛さってこれだよな~~!!というツボをつくキャラデザやUI。
女性プレイヤーが多い(よね?)のも頷ける。
ということで、本記事は「エグリプトがどういうゲームか」「エグリプトXについて今どういう情報が発表されているのか」を簡単にまとめた記事です。
(エグリプトをまだ触ったことがない人向けに書いてるので、わかりやすさ優先で正確性を欠いてる部分もあるのはご容赦を。)
エグリプト(無印)について
ゲーム概要
- ゲームwikiの運営やeスポーツチームの運営で有名なGameWith社と、ブロックチェーン技術企業であるKyuzan社により、2020年4月にリリース。
- リリース当初はイーサチェーン、現在はPolygonチェーンにてNFT売買が行われている。
- iOS/Androidでプレイ可能な、スマホネイティブゲーム。
- ゲーム中のモンスターは、NFTである「レアモン」と、非NFTのモンスターに大別される。
- ゲーム内のほとんどのモンスターが非NFTであり、長くプレイしているユーザーにとってもレアモンは貴重。
- レアモンは、各ゲームモードプレイ中に超低確率で手に入る。
- 確実に入手できる手段は、二次流通での購入のみ。
- ガチャ(だいたい10連3000円)からは普通のモンスターのみが排出。
NFT価格について
EGGRYPTO Monsters - コレクション
EGGRYPTO is a casual blockchain game using #NFT and a public decentralized network for securing virtual gaming items and monsters.
https://opensea.io/ja/collection/eggryptomonster-1/activity
- レアモン以外のNFTアセットは無し。
- ゲーム用のトークン(FT)なども無し。
- レアモン(NFT)の価格変動は小さめ。
- Why?
- 平均的なブロックチェーンゲームよりも、各プレイヤーがアセットを取引する(市場に触れる)回数はかなり少なめ
- ⇒取引量に対して、プレイヤー数はかなり多めだと思われる。
- NFTであるレアモンはそもそもほとんど出現せず、レアモンを手に入れても売りに出さずに自分で使うユーザーがかなり多いから
- レアモンはプレイ上必須ではなく、ある程度戦力が充実するまではレアモンを購入するお金でガチャを引いた方が圧倒的にコスパが良い。
- NFTは、プレイに必須のものではなく、エンドコンテンツ寄りの立ち位置。
- NFTの二次流通益ではなく、ガチャ課金が主な運営収益になっていると思われる。
ゲームシステム
インゲーム
- パッシブ/アクティブスキルを持つモンスター5体(疑似PvPについては15体)でパーティを組み、自動戦闘するゲーム。
- いわゆるオートバトラー
アウトゲーム
- 主なアウトゲーム要素
- ホーム画面
- 一定時間放置することで、世界樹(↑画像 ピンク色の木)に「ランクアップ用経験値」「モンスター」が入った卵が出現する。
- レア度の高いモンスターの入った金卵は、24時間に一つ出現。
- ここからもレアモンが出る可能性がある。
- クエスト
- メインクエストとイベントクエストの2種
- 1分に1回復するスタミナを消費してクエスト出撃。
- クエストでレアモンを獲得できる確率は1万分の1~10万分の1ほど。
- 基本的に、難易度の高いクエストほどレアモン獲得確率が高い。
- 獲得できたら数千円~数万円で売れる。
- 無課金でも結構な額を稼げる可能性が常にある、という点は重要
- イメージとしては、「数十円を確実に稼げる」ではなく、「長くプレイし続けていれば時々ガッと稼げることがある」に近い。
- アリーナ
- 疑似PvP。勝つほどレートが上がり、強い相手と自動マッチングする形式。
- レート上げの恩恵は2つ。
- 一定期間ごとのランクマッチ報酬。基本ガチャ石
- 対戦勝利時に、レアモン獲得できる確率UP
- ガチャ
- 単発300円、10連3000円。
- 有償限定のおいしいガチャなどもあり。
- 課金ユーザーの大半は、こうしたガチャに使っていそう。
- レアモンを買うよりも、ガチャを回す方が、価格面でも手間においてもハードルが低い。
- モンスター確率20%ほどの混合ガチャ。
- モンスター以外は、経験値アイテムやスタミナ回復アイテムなど。
ユーザーが毎日するアクション
- ユーザーが毎日する行動は①~③。下記の行動全てに、ワンチャンでレアモンを獲得できる確率がある。
- ①世界樹からのアイテム回収(一日数回~数十回)
- ②スタミナがたまったらイベクエで消化し、キャラをレベルアップさせる(一日数回)
- ③アリーナで戦い、一定期間ごとのランク報酬を目指す
数字でみるエグリプト
- 2024/4/10に、開発元のGamewith社から公開された「新規投資家向け資料」にて、エグリプトの事業規模や中長期方針などの最新データがまとまっている
- ユーザー数については、たしかにここ1年で増えている実感はある。
- Twitterなどで目にする回数も(体感)増えている。
- 離脱率が低い印象もあり。
- 新規があまり短期的な稼ぎを目的として入っておらず、口コミからの参入割合も高そうなので、期待値ズレなく入ってきているユーザーが多いのでは。
- 新規ユーザーの入りが多い 2023 Q3 は、ゆっくり系ゲーム実況者数名とのコラボを行っていた時期なので、これがマーケ施策としてヒットしてたのかも。
- こうやって、ブロックチェーンに馴染みのないゲームユーザーもターゲットにしてマーケティングを打てるの、エグリプトの強みだ…!
黒川の所感
- 非常にライトユーザーフレンドリーなゲーム。
- これまでに触ったあらゆるブロックチェーンの中で、最もストレスなくゲームプレイまでたどりつけたゲームの一つかも。
- ゲームに十分ハマったユーザー以外には、Web3要素を一切感じさせない作り
- レアモンが手に入ったら、あるいは欲しくなったらそれらを初めて意識してくれればよい…という思想がみてとれる。
- 稼ぐためにやるべきことが明確、かつ、なにか戦略を間違えると損をしてしまうということがない。
- 「ゲーム内で強くなること」が「稼げる期待値を増すこと」と直結しているので、ゲームの範疇を超えての動き(市場でどう立ち回るかとか)を、ほぼ考慮しなくてよい。
- たとえ毎日の稼ぎがなくても、「宝くじ」的な要素が十分に機能し、毎日のプレイ体験が十分に気軽であれば、ユーザーは継続的にプレイしそうだな、という実感を感じさせてくれる。
- けっこうなヘビィユーザーであってもレアモン獲得の機会は年に数匹程度。
- よりパーティーを強くして、毎日挑む宝くじの当選確率を上げるためにガチャ課金をする…というのも十分にイメージできる。
- 主婦層や普段ゲームをやらない層でも、エグリプトを毎日続けられるイメージはある。
- たとえば、ツムツムなどをプレイできるゲームリテラシーのあるユーザーであれば、エグリプトも多分いける。
- 自分の母親(60代)でもプレイできるかな…?と想像してみたけど、たぶんいける。
エグリプトX
- 先日ティザームービーが公開された、「エグリプト」の続編
- 前作のレアモンは、続編のXでも活用できる。
- ゲームシステムなどは、前作とは異なる
- 現在は情報発表の第一弾が終わったところ…という感じで、PVと公式HPにある情報がおそらくほぼ全て。
- リリース日なども未定
- 2022年時点で発表されていた開発画面は横画面だった(懐かしすぎる)ので、この2年間で相当な紆余曲折・ブラッシュアップを行っていたであろうことがうかがえる。
EGGRYPTO Xについてのお知らせ
いつも「EGGRYPTO」をお楽しみいただきありがとうございます。
https://medium.com/@eggrypto/eggrypto-xについてのお知らせ-93122df3b29d
現在発表されている情報
- エグリプトXは放置系ゲーム?
- キャラのステータスなどはエグリプトと共通している
- モンスター強化の自由度を増やす…という方針は、3年前の発表時から変わらない方向のよう。
- 継承・転生といったワードからは、これまでのエグリプトにはなかったNFTバーン的な要素を感じさせる。
- ソーシャル的要素の導入や、新NFTなども。
「エグリプトX」の狙いはなにか?
エグリプトXをリリースすることにより、運営が無印エグリプトのどのような課題を解決することを狙っているのか……ということを考えてみると、以下の2点なのではないかという気がします。
- 課題1:報酬として配れるものの少なさ?
- 無印はNFTのバーンを前提としない設計だったため、インフレを防ぐためにNFTの希少性を高めざるを得なかった。
- =ユーザーがもらって最も嬉しいものである、レアモンを配布する機会を減らさざるを得なかった。
- 加えて、専用トークンが存在し無いこともあって、ユーザーに対して報酬として配れるものの幅や絶対量の少なさが運用設計上のネックだった。
- ⇒継承・転生といった形でNFTバーンを行う仕組みを用意し、それによってレアモンを多く配れる状態にしたい。
- ⇒トレジャーやFTの実装により、新しく「ユーザーがもらって嬉しいもの」を増やす
- 課題2:ARPPUの高めづらさ?
- キャラクターの成長システムがユーザーにとって”優しすぎる”がゆえに、特に上位層の課金額が高まりにくくなっていたのでは。
- 上位層にとっての課金モチベーションとなるような、成長の奥行きに寄与するシステム(キャラ凸・ランダム成長・上がり幅は少ないがキャラ能力を挙げ続けれる部分など)が比較的薄かった印象
- エンドコンテンツ的な成長システムとしては「KIZUNA」などが当初より実装さていたものの、これは一人当たりの課金額を増加することに直接的に寄与するシステムではない。
こうした課題を解決するために、「エグリプト」でプレイヤーの間口を広げ、ハマったプレイヤーに「X」でもっと奥深い楽しさを提供する…という二段構えの構造を作ろうとしていたのでは…?と考えています。
少なくとも2022年頃、最初にXの開発が発表された頃は、そういった狙いを発表内容からは感じ取りました。
ただ、今はそうした当初の課題感を超えて、より発展的なビジョンに基づいてXを開発しているようにも見えます。
Xと無印が、どうお互いを補いあうような存在になっているのか。
あるいはXが、無印の進化系的な立ち位置になるのか。
今後の発表で、方向性が見えてきそうで楽しみですね。
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エグリプトX、(まだリリース時期は未定ですが)リリースされたらみんなもやりましょう。
私は、やります。してるぜ、楽しみに。
まだやったことがない人は、無印エグリプトに触れておくのも良さそうです。
ゲーム開始前に買うNFTでまず悩む…とかもなく、本当に普通のソーシャルゲームをはじめる時のような気軽さでスタートできるはず。
攻略wikiがめちゃくちゃ充実しているのもありがたいところ。
(さすがゲームwiki界の旗手であるGamewithが運営するゲームタイトル。本気を感じる。)
エグリプト攻略wiki|EGGRYPTO - ゲームウィズ
エグリプト(EGGRYPTO)の攻略wikiです。リセマラ/最強ランキングや序盤の進め方、モンスター情報の一覧を掲載。ブロックチェーンゲーム初心者に向けた解説記事も掲載しているので、エグリプト攻略の参考にしてください。
https://gamewith.jp/eggrypto/
ではまた次の記事にて。
文責:Kuro